約 4,498,495 件
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/666.html
「さて、それじゃあ聞かせてもらおうかな?」 沈黙の中、最初に口を開いたのはボウケンブルーこと最上蒼太だった。 当然その質問の対象は伊能真墨。 「なんのことだ?」 「惚けないでほしいね。勿論、本当の理由のこと」 先程は終始沈黙していた蒼太が、今はやけに饒舌さを見せている。 「さっきの理由もあるんだろうけどね。僕はあの場から逃げる時に先頭で援護していたけど、そんな理由だったとは思えない」 真墨は澄ました顔をして蒼太を見ている。これまで同様、特に動揺した素振りを見せることもなく沈黙を保ったままで。 「どういうことなの?真墨、蒼太さん?」 菜月は場の状況がいま一つ理解できていなかった。そんな彼女に構わず蒼太は流れるようにスラスラと言葉を続ける。 「プレシャスバンクから盗み出されたバジリスクの化石。新しく現れるはずのないのに現れた邪悪竜……」 確かに蒼太の言うように、遺伝子操作でジャリュウを生み出すことができるのはリュウオーンだけのはずだった。 「そしてあいつは手に入れたバジリスクの瞳をすぐに自分に嵌め込み、自分の目として使った。 ここまで条件が揃えば、あの邪悪竜がバジリスクの化石から生み出されたジャリュウだってことは簡単に想像がつく。 そこで調べた伝説のバジリスクの特徴と照らし合わせれば――」 そこには普段の陽気で気障[キザ]な洒落男はいなかった。淡々と理論を展開していくのは流石に元スパイだけある。 鋭い洞察力と情報力――それが彼の本来の姿。 「八本四対の手足。鶏冠のような頭部。見た者を石化させる眼。そして――」 そこでサロンの扉が開き、蒼太の言葉が途切れる。 「ああ、真墨君。解析の結果が出ました」 声の主は牧野だった。瞼を擦る彼の仕種にも疲れが窺える。 「どうだったんだ!?おっさん」 今まで表情を変えることの無かった真墨が牧野に駆け寄った。 「ええ、真墨君と映士君の読みどおりです」 牧野は一度サロンにいる真墨、蒼太、菜月、ボイスの全員を見回して咳払い。そしてゆっくりと説明を始める。 「え~、ごほん。研究所に搬送された少年を詳しく調べたところ、石化の原因はバジリスクの瞳による呪力と推定されます。 これは、以前映士君が西のアシュ『オウガ』によって石化した時と類似した点も見受けられます。 全身がほぼ一瞬で石化している為、これ以上は戻ってみないと分かりません」 「それで、戻る方法は?」 牧野の言葉が途切れるとすぐに真墨が質問を返し、蒼太と菜月もそれに頷く。 「バジリスクが死ぬことで石化も解けると思いますが……。何にせよ瞳が手に入らなければ治療は不可能ですね」 「くそっ!結局はあいつを倒すしか方法は無いってことか……」 真墨が拳を合わせ、苦々しげに呟く。 「アクセルスーツを着用していれば石化することはないでしょう。ですから強いダメージによる装着解除には注意してください」 一通りの説明を終え、牧野はサロンの椅子に倒れるように座る。かなり疲れている様子だ。 無理もない、サージェスで一番忙しく働いているのは多分彼だろう。 「お疲れ様、牧野先生」 「ああ、ありがとうございます」 菜月が牧野の肩を揉みだす。真墨はソファに座り腕を組み何やら考え込んでいる。 同様に蒼太も口元に手をやり考えていた。 瞳の――プレシャスの力。一年半前のオウガ戦で映士が石化したこと。少年はほぼ一瞬で石化。 牧野の説明を経て蒼太の推理は確信に変わった。 「さっきの続きを話してもいいかな。最後の一つ、それはバジリスクの体液は全てが他の生物にとっての猛毒であること」 「ええっ!?」 と、声を上げたのは菜月だけだった。 「人質にされた少年をシグナムとヴィータちゃんが助けた時、体液が少年にもかかったんだ。そして毒はすぐに少年の身体中に回った。 きっと映士はエイダーでも治療は出来ないだろうと判断したんだ。伝説の生物の毒に対する解毒剤なんてないだろうしね。 いや、それ以前に山を降りるまで持つかどうかも解らなかったかもしれない」 真墨と牧野、ボイスは黙って耳を傾けている。 「だから賭けに出たんだ。石化させることで毒の進行を食い止めようとした」 一度自分が石化しているから可能性はある、と考えたのだろう。 それでも危険な賭けには違いない。とはいえ、それ以外に手段は無く、迷っている時間も無かった。 「だから最後に残ったんだろ?真墨」 真墨は腕を組んだまま目線だけを蒼太に向け、一言、 「そうだ」 とだけ答えた。 菜月もようやく理解したのか真墨に微笑みを向ける。だが、すぐに?を浮かべ首を傾げた。 「あれ?じゃあ何で真墨は、シグナムさんやヴィータちゃんに問い詰められた時に黙ってたの?」 その理由を話していれば彼女達もあんなに怒りはしなかったのではないか。 そう菜月は思った。 だが、真墨のことだ。「自分のミスはミスだ」とでも考えて一人で背負おうとしたとも考えられる。 「うん、僕も最初はそう思った。でもそれだけじゃない。危険なプレシャスを奪われたこの状況でそんな理由で連携を乱すようなことはしないよ」 「それじゃあ……」 蒼太の視線が次に向いたのは――ボイスだ。 「これはボイスと真墨と牧野先生あたりの3人で考えたんじゃないかな?」 「どういうことかな?ブルー君……」 当然、▽のCGからも機械で加工した声からもその心理は解らない。どこかコミカルで可愛いそれも、感情が読み取れなければ薄気味悪く思える。 「僕が全部説明してもいいけど、真墨の理由は真墨から話して欲しいな」 「……お前の考えてる通りだよ」 サロンには緊迫した空気が流れ、菜月は相変わらず?の表情のままだ。 ここから先は蒼太も自分の推理に自信は無かった。 もしかすると話すべきではないのかもしれない。だが、蒼太も真実を知りたかった。 ここで少しでもはっきりさせておかなければ、新人達を本当の意味で仲間として迎えることはできない。 真墨にはチーフとしてその理由を。これが『テスト』であるなら、そのことを話して貰わなければならない。 自分と菜月、映士にはそれを知る必要があるのではないか? 何か大きな影を感じる今、真に6人のボウケンジャーとなる為に。 「まず、シグナムとヴィータちゃん。あの二人がサージェス・ヨーロッパから来たって云うのは嘘だと思う」 「調べたのか?」 真墨は一応聞いてみた。 蒼太は情報収集のプロだ。それくらい容易に調べられる。 だが――。 「いいや、もう仲間のことを影であれこれと調べるのは止めたよ。これは僕の推測だ」 やはりそうだったか。今の蒼太は真に知りたいなら、こうやって正面から訊くだろう。 「あくまで仮定に過ぎないけど、二人はサージェスとは別の組織。サージェスとは現在、一時的に協力関係にありながら、内情を把握していない組織の一員だ。」 「どうしてそう思うの?」 「う~ん、二人はサージェス・ヨーロッパにいたにしては、地理、生物、サバイバル知識etc……が欠けてるからかな。それを急拵えで誤魔化してたのも余計に不自然だ。 それなのに、戦闘に関しては頭抜けてる。あれは僕達よりも戦い慣れてるね」 そう、彼女達は何度も戦闘を経験している。だが、それは普通の斬り合いや撃ち合いではなさそうだ。シグナムはともかくヴィータは動きがややぎこちなく感じた。 「そう仮定すると辻褄が合う。こうすれば二人は独自に動くかもしれない。そこから組織のことや彼女達の本来の戦い方が解るかもしれない」 プレシャスは危険なものが多い。それこそ世界を滅ぼす程に。 素性の知れない、信用できない組織と手を組んで情報を知られるのは絶対に避けなければならない。 「だけど、それじゃあその組織が協力してくれないんじゃないの?」 菜月の疑問は最もだ。それでもサージェスがそんな行動に出るとするならば――。 「それでも目的の為なら多少の無理は相手が協力せざるを得ない、と考えてるからさ。目的は何かのプレシャス、そして相手はあまりプレシャスに詳しくないのかもね」 プレシャスとプレシャスの情報が最も集まるのはサージェスだからだ。探すならサージェスに助力を頼むのが手っ取り早い。 「彼女達が素性を伏せているのは、おそらく向こうの組織もサージェスを全面的に信用していないからだ。プレシャスが集まるがゆえにプレシャスを狙ってる相手もいるかもしれない、ってね」 それでもシグナム達を受け入れたということは、サージェスも協力が欲しいということ。どちらも考えてることは同じだ。 「そう、だからサージェスはこのアクシデントを利用してみようと考えたんだ。駄目なら言い訳も立つし、もし結束できればそれでも良し」 「う~ん、つまり……両方が協力してほしいのに、お互いが隠し事してるから素直に協力できないってこと?」 「さっすが菜月ちゃん。僕はそうじゃないかと思ってるんだけど――どうかな、ボイス?」 菜月に向けた笑顔から一変、ボイスへと射抜くような視線を送った。 無表情だったボイスがやがて眉を八の字に曲げる。どうやら観念したようだ。 「やれやれ……君達に隠し事はできないねぇ……」 「流石はボウケンジャーの皆さんですね」 牧野もそれを認めてパチパチと軽く手を叩く。 「なんだか菜月だけ仲間外れみたい……」 頬を膨らませる菜月の肩を蒼太が叩く。 「何言ってるの。菜月ちゃんが最後に解りやすく纏めてくれて助かったよ、僕」 「大体はブルー君の推理通りだ。サージェスにも色々あってね、君達を利用して済まなかった。私がブラック君に指示したんだよ」 結局はシグナムとヴィータも、自分達も組織の都合に振り回されていた訳だ。ここで蒼太が明らかにしていなければ知らないままだったかもしれない。 そんな状態じゃ本当の冒険なんて出来はしない。 「彼女達の組織について……話しておくかい?」 ボイスに対して菜月と蒼太は同時に首を横に振る。その顔には笑顔が浮かんでいた。 「影で調べるのは止めたって言ったでしょ?フェアじゃない」 「必要ならシグナムさん達もいつか話してくれるよ」 あの二人なら自力でそこに辿り着くだろう。それは全く理論的な根拠のない伊能真墨の勘に過ぎないが。 「ブラック君もそう言っていたよ」 いつの間にかモニターのボイスは笑顔になっていた。 牧野は今度は解毒について調べれる為にサロンを去った。ボイスの姿もモニターにはない。 サロンには真墨と蒼太、菜月のみが残った。 「でもさ、いつもの真墨ならこんなこと嫌がるんじゃないの?」 そうだ、真墨ならこんな役回り指示されてもやらない。 「まぁな……。いつもなら蹴ってただろうな」 ようやく真墨が少しづつ、ゆっくりと話し出す。 「テスト……だろ?」 蒼太は長々と説明して疲れたのか、いつもの椅子に座って真墨を見ている。 「ああ、俺達が逃げる為に盾にしたって言った時に、どう反応するかを見てたんだ」 二人とも凄く――凄く怒っていた。そして悲しそうにしていた。 「もしも何とも思わないような奴らなら、ボウケンジャーとして認める気は無かった」 でも、それだと気付かないまま、誤解したまま辞めてしまうかもしれないのではないか? 「そこまで頭が回らないようなら同じだ。解ってて気に入らないならそれも仕方ない。 明石も俺達に意地の悪いテストをしただろ?俺ならあいつらのどこを見るか……そう考えたんだ」 「真墨ってホント不器用だね」 「そうそう蒼太。水臭いよ?」 菜月は真墨の頭をポンポンと軽く叩く。一人で生きてきた切れ者の冒険者ながら時々子供みたいに思えるから不思議だ。 明石然り、案外冒険者とはそんなものかもしれない。 「うるせえんだよ、お前らは……」 真墨は鬱陶しそうに手を振り払う。 一人で嘘を吐いて、怒りとぶつけられて、それを背負い込んでいる――彼は昔から変わらず不器用な人間だった。 一人で突っ走ることのある明石とは違う危うさがあるが、それでも彼はボウケンジャーのチーフだ。 蒼太も、きっと映士もそう思っているだろう。 三人は心地良い沈黙に、暫しの休息を感じていた。 だが、程なくしてそれは牧野によって破られる。 『街でジャリュウ一族が暴れています!すぐに向かってください!』 「了解!二人に連絡は?」 『正直、戸惑っている様子でしたが……』 隣を見ると既に菜月と蒼太も立ち上がっている。 迷っている暇は無かった。サージェスと彼女達の組織――お互いに警戒しながらも協力せざるを得ない事態。 新たに生み出された邪悪竜とカースを操るもの。 何かが起ころうとしているのは間違いない。 「あいつらは行ってると思うか?」 「うん!真墨もそう思ってるんでしょ?」 「あんまり女の子を待たせる訳にはいかないんじゃない?」 たとえサージェスと彼女達の組織が知らないところでどう動こうと、自分のするべきことは変わらない。 それがボウケンジャーだからだ――明石ならきっとそう言うだろう。 真墨が指を弾いて号令する。 「よし、俺達"も"急ぐぞ!ボウケンジャー、アタック!!」 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/663.html
日々の未来(6) ◆gFOqjEuBs6 冷たい風が、頬をくすぐる。 高町なのはは、己の身を抱きよせるようにしながら、目を覚ました。 殺し合いの会場とは言え、夜の気温は薄着で眠るには少し肌寒い。 結果として、熟睡に至る前に高町なのはを目覚めさせたのは、夜の風だった。 「ここは……?」 周囲は、見渡す限り瓦礫の山であった。 原形を留めた建造物など、この場所を中心に直径1キロは存在しないように思えた。 何もかもが壊された廃墟の山。街に降り積もる煤けた灰。 そのどれもが、先刻までの戦闘の激しさを物語っている。 「キングは……皆は……!?」 そうだ。全てを思い出した。 自分はつい先刻まで、仲間達と共に戦っていたのだ。 共に一つの光となって、悪の権化たるキングと戦っていたのだ。 未だ靄が掛ったような思考を振り切って、全ての記憶を取り戻してゆく。 まずは仲間達の安否。これは最優先で考えなければならない。 ヒビノ・ミライ、天道総司、アンジール・ヒューレー。 出会ったばかりとは言え、掛け替えの無い仲間だ。 その姿を求めて、周囲の瓦礫をもう一度見渡す。 「天道さん……!」 やがて見付けたのは、一人の仲間。 瓦礫の影に横たわっていた仲間の元へと駆けより、その身を起こす。 脈は正常。顔色は悪いが、瓦礫によるダメージも見受けられない。 それは偶然か、まるで天道を避ける様に瓦礫が散乱していたからだ。 この分ならば大丈夫だろう。最初に出会った頃と比べれば、幾分かマシだ。 次に、あとの二人の仲間の捜索を開始。 程なくして、天道と同じ様に横たわるアンジールを発見した。 「アンジールさん……!」 即座に駆け寄り、その安否を確認する。 アンジールの戦いは、天道やミライのそれとは決定的に違う。 カブトやメビウスに変身した彼らと違って、アンジールは生身で戦っていたという事。 それ故に肉体へのダメージも大きかったらしく、やはり天道よりは重症に見えた。 全身を血で汚したその身体を何とか起きあがらせ、脈を取る。 「まだ生きてる……早く手当をしないと……!」 ボロボロに痛めつけられてはいるものの、まだその命は燃え尽きてはいない。 早く何処かへ運んで治療すれば、助かる可能性は十分にある。 だが、現状では傷ついた二人を連れて移動する手段がない。 まずは天道とアンジールの二人に治癒魔法を行使し、最低でも歩けるようにならなければならない。 天道が回復すれば、二人で協力してアンジールを治療出来る施設まで運べばいい。 ……と、そこまで考えて、なのはは一つの事実に気付いた。 「ミライ君が……居ない?」 そう。何処を探しても、ミライの姿が無いのだ。 先程までここに居た仲間達の中で、ミライだけが居ないのだ。 否。ミライだけではない。この場から、ミライと共に消えて無くなった男が居る。 先程まで自分達を散々に苦しめ、最期の最期まで減らず口を叩き続けた男。 スペードのカテゴリーキング……名前は、キング。 「そうだ……あの時……」 そして、全てを思い出した。 メビュームフェニックスとなって、キングを飲み込んだ直後。 あの灼熱の炎の中で、何があったのかを――。 ◆ これ以上、キングに無駄な殺戮をさせない。これ以上、誰も悲しませない。 その為にも、揺るがぬ悪……怪人キングを、この世界から完全に消し去る。 絶対に死なず、消滅もしない不死生物。その法則を無視し、不死生物を消滅させるというのだ。 簡単な事では無い。それこそ、あらゆる物理法則を無視出来るだけの力がないと不可能だ。 そして、それを成す為の力が、不死鳥の勇者――メビュームフェニックス。 燃え盛る炎となったメビウスが、キングを飲み込んだ。 周囲の建物を焼き尽くし、崩壊させてゆく。まさに、圧倒的灼熱。 と言っても、それくらいは出来て当然。これは光となった者達の、魂を燃やした攻撃なのだ。 自分の命と魂の炎を燃やし尽くして、悪を焼き尽くす――。 その衝撃が、生半可なものである訳がない。 しかしながら、キングもさるもの。 本来ならば不死であるが故に、その執念も相当のものであった。 炎の不死鳥となったメビウスがキングの身体に組み付き、その炎で焼き尽くさんと迫る。 黄金の装甲は全て煤と消えた。剥き出しにされた、鈍くくすんだ黒金の筋肉。 こうなったキングは最早、裸の王様も同然だ。 しかし、それでも王は王。 「無駄だよ! 僕は死なないって言ってるだろ!」 「それでも、お前をこのまま野放しには出来ない!」 自分の命と引き換えに、魂の炎を燃やす。 ミライの絶叫と共に、メビウスの身を包む不死鳥の炎が更に熱く燃え上った。 よもやキングも、不死である自分を消滅させようとしているなどと思いもよらぬ事だろう。 だからこそ、キングにはここまでして自分を苦しめようとするミライ達が理解出来ずにいた。 「なんだよ、死なないって言ってるのにさ……! 結局お前たちも僕を苦しめたいだけなんじゃないか! 何が正義の味方だよ、この偽善者共が……!」 「それでも善だ……! お前を倒せるなら、今は偽善者だろうが構わない!」 メビウスの炎の中で、アンジールが絶叫した。 キングには、クアットロを殺された。愛する者の命を、まるで玩具を壊すかのように奪われた。 家族を奪われたという辛い事実が、アンジールにこの上ない程の愛憎を抱かせる。 だけど、今はもうそれだけでは無い。それだけで済むレベルの話では無くなって居るのだ。 こいつを逃がせば、これからも大勢の命が弄ばれるに決まっている。 二度とクアットロの様な犠牲を出さない為にも、こいつだけは倒さなければならないのだ。 その為ならば、例え偽善者だなどと罵られようが構う事は無い。 「倒す? 無理だって! 勝機が無いって分かってるのに!?」 「例え勝機は無くとも、希望はある!」 「そうだ! 希望がある限り、俺達は諦めない!」 「そして諦めない限り、僕達の可能性は無限大なんだ!」 信じる心が、不可能を可能にする……それが、ウルトラマンだ。 例え本来ならば不可能であったとしても、希望がある限り絶対に諦めはしない。 諦めない限り、ウルトラマンと、ウルトラマンが信じた人間の可能性は、無限大。 ミライの絶叫と共に、不死鳥の炎がキングの身を焼き焦がして行く。 キングの身体が、少しずつ粒子と消えて行く光景。 「お前ら……まさか!? そんな、ありえない! だって、僕はアンデッド――」 「これが私達の……人間とウルトラマンの、心の光の力なんだよ、キング……!」 「あり得ない! 不可能なのに……! こんな力……お前たちこそ化け物じゃないか!」 「違う――!!」 絶叫される、圧倒的な否定。 この力は、化け物の力などではない。 ただ奪う為に振るわれる、暴力的な力などと同じであってはならない。 これは、人の心の光が重なって生まれた新たな力。 そして、その使い方は―― 「――未来を切り拓く力だっ!!」 いつの日か、人間がウルトラマンと肩を並べて宇宙を飛べる日が来るまで。 そんな未来が訪れるまで、ウルトラマンは人間達の心の光を信じ続ける。 その為にも、こんな所で散っていい筈の無い命を、守り抜く為の力。 信じた皆が一緒に居てくれる。だから輝くこの力。だから燃やせるこの命。 最早この力に、不可能などあり得ない。 「あぁそっか……もういいよ! もうつまんなくなっちゃった! そんなに僕を消したいなら、お望み通り消えてあげるよ!」 緑の血液を吐き出しながら、キングが嘯く。 その声には、再び喜色が込められていた。 まるで、新しい興味を見付けた子供の様に。 「でも、僕一人では死なない! お前らの心も連れて行く!」 高らかに宣言し、キングがメビウスの肩に掴み掛った。 最早、キングに残された力は残り少ない。 装甲も武器も全て消失した今、戦力となり得るのはこの身体一つ。 それでも、メビウスの身体に組み付いて、最期の足掻きを見せる。 キングの身体から、アンデッドとしてのエネルギーが溢れ出した。 「お前が守りたかった人間たち、皆僕と一緒に逝っちゃえよ!」 メビウスとなって戦う四人と一匹の間に奔る、緊迫。 コイツはもう、生への執着を捨てている。 元々“命を大切にする”など考えもしない男だったのだ。 自分の命がここで消えると知った所で、それ程の執着はない。 ただし、悪質な事に自分一人で死ぬつもりもないらしい。 「私達全員で生きて帰るって約束したんだ……! こんな所で――」 「無理無理! 僕だって命がけなんだ、お前らだけ生き残れると思うなよ!」 「そんな事は……させない! 皆の命は、僕が守る!」 刹那、メビウスの中で、三人は感じた。 自分達の意識が、徐々にミライから離れて行く事に。 そして気付く。ミライが今、何をしようとしているのかに。 「総司さん。アンジールさん。なのはちゃん。フリード。 ここまで僕と一緒に戦ってくれて……本当にありがとうございます! 皆さんが居てくれるなら……僕はもう、何も怖くありません」 「やめろ、ミライ! 今際の言葉など聞きたくない……!」 天道が、メビウスの光の中で手を伸ばした。 だけど、その手は何も掴めず、ただ空を掴むのみ。 次第にミライの光から、後の全員の意識が遠のいていくのが、自分達にも分かる。 だけど、ここで意識を手放せば、掛け替えの無い者を失ってしまう。 それが分かっているから、少しでも抵抗しようとする。 「本当に、ありがとうございます……皆さん!」 されど、それ以上の抵抗は無意味であった。 刹那、メビウスの身体から炎とも光ともつかない弾丸が飛び出した。 メビウスの身体から強制的に射出されたその光は、メビウスの後方へと撃ち出された。 それらは、キングの視界の奥でそれぞれの形を取り、三人の人と、一匹の竜の形を形成。 全員で一緒に不死鳥となって、キングを倒す。 その為に心を重ねたのに……今、彼らの心はもう一度離れ離れになった。 それが何を意味するか。そんな事は、キングにもすぐに理解出来た。 「お前まさか……たった一人で死ぬ気で……!」 「これは“死”じゃない! 皆の命を……! 皆の未来を守る為の……!!」 少しずつ、少しずつ。炎とメビウスが一つになって行く。 何処までがメビウスで、何処からが炎なのか。その境界が揺らいでいく。 それはまさしく、メビウスの身体が炎の中へと溶けて行く様に。 やがて形を失い、黄金の光と灼熱の炎の境界が完全に消失。 同時に、爆発的な灼熱がメビウスを起点に発生する。 黄金の輝きを含んだ炎は、一気にキングの身を焼き尽くさんと燃え盛る。 同時に、周囲のあらゆる建造物を巻き込んで、何もかもを灰に変えて行く。 されど、守ると誓った仲間達には、瓦礫の一つたりともぶつけはしない。 意識を失い横たわる仲間達へと迫る瓦礫や火の粉を、メビウスの輝きが振り払う。 最期に残った力で、キングを焼き尽くし、仲間達を守り抜く。 無限大の可能性を、未来へとつなげる為に。 「やめろよ……お前、何処まで面白くない奴なんだよ……! なんで、こんな事……!」 「僕達ウルトラマンは、これからもずっと人間と共に歩んで行くと決めたんだ! その為にも! 人間と共に歩んで行く未来の為にも! ここで皆をやらせる訳には行かないんだ!」 これからもずっと……ウルトラマンは、人間と共にある。 例え人間の心の中から闇が消えないとしても、その心には確かな光がある。 心の中に、光と闇を両方抱いて、それでも走り続けるのが人間だ。 どんな矛盾を孕もうが、そこに存在し続ける。生きる意志を持って、未来を目指す限り。 そして生きている限り、彼らが信じた人間たちの心の光は無限の可能性を持っている。 そんな無限の未来を守り抜く為にも、大切な仲間達をここで死なせる訳には行かないのだ。 その為なら、自分が犠牲になろうと構いはしない。 ここで出会った大切な仲間達が、ミライの意思を継いでくれる。 どんな困難であろうと、こんな殺し合いをブチ壊して、皆で脱出してくれる。 そうしたら、彼らはきっと、もっと多くの命を守る為に戦ってくれる事だろう。 だから、ここで命を燃やし尽くす事に、何の躊躇いも感じない。 今度こそ本当に――もう何も怖くは無かった。 ◆ 不死生物は、絶対に死なない。 絶対に消滅する事も無いし、絶対に壊れる事も無い。 確か、自分達はそんな命を与えられていた筈なのに――。 (あれ……僕は……) 最早キングの身を守るものは何もない。 最高の盾も、最強の剣も。黄金の鎧も、鋼鉄の仮面も。 それだけじゃない。今はもう、この身体すらここには無い様に感じる。 もう自分には、何も残されてはいない。何もかもが無くなった。 圧倒的な虚無感が、キングの心を覆っていく。 が、それは一瞬。すぐにキングの心を、黄金の光が照らして行く。 (嗚呼、なんだよこれ……綺麗だなぁ) 最早、何処から何処までが自分の意識なのかも分からない。 黄金の光と灼熱の炎に包まれて、キングの意識も溶けて行く。 走馬灯の様に流れ込んでくるのは、アンデッドとしての一万年の記憶。 それから、数万年をウルトラマンとして生きて、大切な事を地球で学んだ男の記憶。 何もかもの境界が無くなって、一つに溶けて行く姿は、見た事も無い程に美しかった。 最期にこんな綺麗な光景が見えるなら、これはこれで良かったのかな、なんて柄にもない事を考えてみる。 もう自分は、カードに封印される事は無い。 無限に続く牢獄の様な苦痛を、もう感じなくてもいいのだ。 何故なら自分は、ここでメビウスの光と共に虚無へと還るのだから。 やがて自分で何かを考える事も無くなって行く。 意識が溶けて、少しずつ消失して行くのだ。 そして間もなく、完全に消えて無くなる。 黄金の光と灼熱の炎が完全に消える頃には――。 【キング@魔法少女リリカルなのは マスカレード 消滅】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 消滅】 「ありがとう」 ここに、感謝の言葉と共に、決別を告げた少女が一人。 瞳に涙を浮かべて、心と身体に傷を負って。それでも、立ち上がる。 未来を守る為に戦い、無限の光の中で散った男を、なのはは忘れない。 例えどんな苦しい戦い経ても、どれだけの時間が経っても。 嗚呼、例え悠久の時が流れようと、絶対に――彼の名前を忘れてはならないのだ。 自分達を生かす為に犠牲になった男の名前を、まだ若い心に刻みつけて。 これから無限に続いていく日々の未来を、なのはは生き抜いていく。 【高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】とがめの着物@小話メドレー、すずかのヘアバンド@魔法少女リリカルなのは、ケリュケイオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、フリードリヒ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式、弁慶のデイパック(支給品一式、いにしえの秘薬(空)@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER) 【思考】 基本:誰も犠牲にせず極力多数の仲間と脱出する。絶対にヴィヴィオを救出する。 1.天道とアンジールを回復させる。 2.天道と共にゆりかごに向かい、ヴィヴィオを探し出して救出する。 3.極力全ての戦えない人を保護して仲間を集める。 【備考】 ※金居を警戒しています。紫髪の少女(柊かがみ)を気にかけています。 ※フェイトとはやて(StS)に僅かな疑念を持っています。きちんとお話して確認したいと考えています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大) 【装備】無し 【道具】支給品一式、『SEAL―封印―』『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎、爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 1.……(気絶中) 【備考】 ※首輪に名前が書かれていると知りました。 ※天道自身は“集団の仲間になった”のではなく、“集団を自分の仲間にした”感覚です。 ※PT事件とJS事件のあらましを知りました(フェイトの出自は伏せられたので知りません)。 ※なのはとヴィヴィオの間の出来事をだいたい把握しました 【アンジール・ヒューレー@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使】 【状態】疲労(大)、ダメージ(大)深い悲しみと罪悪感、脇腹・右腕・左腕に中程度の切り傷、全身に小程度の切り傷、願いを遂行せんとする強い使命感 【装備】リベリオン@Devil never Strikers、チンクの眼帯 【道具】支給品一式×2、レイジングハート・エクセリオン@魔法少女リリカルなのはStrikerS、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【思考】 基本:……。 1.……(気絶中) 【備考】 ※ナンバーズが違う世界から来ているとは思っていません。もし態度に不審な点があればプレシアによる記憶操作だと思っています。 ※『月村すずかの友人』のメールを確認しました。一応内容は読んだ程度です。 ※オットーが放送を読み上げた事に付いてはひとまず保留。 Back 日々の未来(5) 時系列順で読む 投下順で読む アンジール・ヒューレー 高町なのは(StS) 天道総司 クアットロ ヒビノ・ミライ キング
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/496.html
いきなりは変われない(後編) ◆HlLdWe.oBM 「だ、大丈夫ですか、こなた」 「うん、なんとか無事だよ。でもいったい何があったの?」 「リインにもよく分からないです。咄嗟に防御魔法を展開するだけで精一杯でしたから」 こなたとリインはお互いの無事を確認すると、周囲の様子を恐る恐る窺った。 まだ周囲には埃が立ち込めて様子は分からなかったが、辛うじて見えた近くの壁には縦横に亀裂が走っていた。 どうやらデュエルアカデミアの何処かで爆発か大きな衝撃があって建物に亀裂が入ったようだ。 つまり長居をすれば施設の倒壊に巻き込まれる可能性が高いという事になる。 「そうだ、ルルーシュとレイは!?」 「すいません。レイは離れていたので防御魔法の範囲外でした」 リインは己の未熟さを恥じるかのように弱々しい声で事実を述べた。 その答えを聞いた時、こなたの脳裏に最悪の状況が浮かんだ。 建物に亀裂が走って天井や壁が脆くなった挙句に瓦礫として降り注ぐ様が。 そしてその下にいたレイは為す術もなく潰れて、血だまりの中に肉片が――。 「そ、そんな……じゃあレイは……」 「……でも、どうやらあまり瓦礫は落ちていないみたいです。だから無事だと思いますよ」 「あ、そう言われてみれば……」 確かにリインの言う通りだった。 先程より少し埃が薄らいだために周囲の様子が分かるようになっていた。 一見すると縦横に亀裂が走って今にも崩れそうだが、意外だが今の時点で壊れている壁や天井は微々たるものだ。 周囲の様子を確認すると、こなたはほっと胸を撫で下ろした。 少なくともレイが死ぬという最悪の結果は見なくて済みそうだ。 そうなるともう一人の行方が気になってくる。 「ところでルルーシュは……」 「ルルーシュならこなたの足元で寝ているですよ」 周囲をキョロキョロと見渡していたこなたにリインが声をかけた。 どうやら周囲ばかり見ていたせいで足元を見落としていたみたいだ。 まさしく灯台もと暗し。 「あ、いたいた。ルルーシュ、もう大丈夫だ――」 ――ぴちゃ。 「へ?」 こなたは不思議に思った。 ルルーシュに目を向けるために少し足を動かした瞬間、水溜まりを踏むような音が聞こえたのだ。 だが周囲を見ても水道管が破裂している気配などない。 それならこの水溜まりはいったい――。 「こなた! それ血だまりです!!」 「え、ええ!? そんな、ルルーシュ! ルルーシュ! ねえ、起きてよ!!」 リインに遅れること数秒、ようやくこなたにも状況が分かってきた。 ルルーシュは真っ赤な血だまりの中に倒れていたのだ。 原因は右腕の傷口。 そこがさっきの衝撃で開いてしまったのだ。 その場しのぎの止血と応急処置だけで放置していた事が裏目に出た。 ずっと傷口を防ぐのに使っていたスバルの鉢巻きは長時間の使用で緩んでいたのだ。 「こなた、ルルーシュの右腕は化膿もしていたです! このままの状態が続けば命が危ないです!」 「それって結構ヤバいんじゃ。早く何とかしないと!」 「早く正規の治療を施さないと……ヒーリングだけではもう焼け石に水です!!」 リインの悲痛な叫びを聞いている内にこなたは今の状況に至る発端を思い出していた。 そもそもの始まりはこなたとレイが合流してルルーシュの元に戻っている最中に遡る。 途中いくつか今後について話しながら移動していると、廊下で倒れているルルーシュを発見したのだ。 エントランスで待っているはずのルルーシュがなぜ廊下で倒れていたのか不思議だったが、それ以上に大きな問題が判明した。 ルルーシュの右腕の傷口が化膿して発熱していたのだ。 おそらく応急処置だけでは細菌の侵入を食い止める事ができなかったのだろう。 しかも失血によって体力も相当弱っていたはずだ。 さらに右腕の傷口に巻かれたスバルの鉢巻きは未だに替えないまま今に至っている。 それでは細菌の良い温床になるばかり。 今までルルーシュはいくつもの緊張の中に身を置いていたので発熱の前兆を疲労だと判断して無視してきた。 それはただスバルを守りたいがため。 そのために多少の不調には敢えて目を瞑ってきたのだ。 だがそれが反ってルルーシュ自身の状態を悪化させる事となっていた。 実際は表面上の変化はないように見えたが、その実ルルーシュの身体は限界に達していたのだ。 ルルーシュの容態に気付いたリインが急いでヒーリングを施したが、リインの力もここでは制限されていて状態は芳しくなかった。 だが必死の治療が功を奏したのか、しばらくするとルルーシュは目を覚ましてくれた。 まだ焦点が定まらないのか目が虚ろだったが、意識を取り戻した時はほっとした。 しかしその後に事件は起こった。 なぜか目覚めたルルーシュはいきなり左目に紅い不死鳥の紋を浮かび上がらせたのだ。 それは絶対遵守の力であるギアスが発動する前兆だ。 なぜこのタイミングで、誰に、どんな目的で。 こなたとリインはその一瞬にいくつもの疑問が湧いた。 だからどうしていいか分からず結局ギアスの発動を止めさせる事ができなかった。 まさか化膿による発熱の影響で冷静な判断を逸しているなど思いもつかない事態であった。 だが結果的に『俺に従え』というレイへのギアスは不発に終わった。 あの瞬間に起こった爆発の影響で落ちてきた瓦礫によって。 それは今になってそれほど大きくなかったと判明したが、ギアスを遮るのには十分なものであった。 そして結果的にレイにギアスは掛けられなかったが、ギアスの発動自体は成立していた。 だから当然ギアスに掛けられた制限でルルーシュには多大な疲労が残る事になった。 それは辛うじて意識を取り戻していたルルーシュを再び昏倒させるのに十分だった。 しかも意識を失う際に無意識のうちに倒れる身体を支えようと腕を出したのが決定的だった。 身体の支えとして出した右腕は既になく、傷口をもろに床に直撃させる結果となった。 その衝撃で止血用の鉢巻きが取れて傷口が開くなど、まさに泣きっ面に蜂の状態だ。 これらの原因の一端がルルーシュにもあるとはいえ自業自得にはあまりにも不幸な出来事であった。 だがそもそもこなたとリインはルルーシュの行動の理由など知る由もない。 二人にとってはいきなり重症のルルーシュがレイにギアスを掛けようとした事ぐらいしか分かっていなかった。 だから二人は知らなかった。 「ルルーシュ……あなたのせいで十代様はアアァァァァ!!!」 ルルーシュが目撃した光景を。 レイが拳銃の銃口をルルーシュに向けている様子を。 ▼ ▼ ▼ もう迷わない。 ▼ ▼ ▼ きっかけは些細な会話だった。 リインが話していた時空管理局の救援に関する会話。 その中に出てきた一つの事実が他の内容を吹き飛ばすほどレイには衝撃的だった。 それは『パラレルワールドから参加者を連れてくるごとに時空管理局に発見される可能性が高い』という内容だ。 つまりプレシアにとってはパラレルワールドから参加者を連れてくる事は何らかのリスクを負う事になる。 しかも本来なら一度で済む作業を二度三度に分けるので手間もかかる。 ではなぜプレシアはリスクを負って手間をかけてまでそのような事をするのか。 それはもちろん参加者の間で誤解を生じさせて殺し合いを誘発してデスゲームを円滑に進めさせるためだろう。 だが参加者全員にそれが当てはまるだろうか。 確かに別世界の影響で知り合いだと思っていた者が自分の事を知らない、あるいは時間が違うせいで味方だと思っていた者が敵になる。 まさに誤解による殺し合いの促進だ。 だがこれによって殺し合いに影響を及ぼす者は何らかの力のある者に限られる。 例えばもし自分と十代の間に誤解が生じたところで大して力のない二人など他の参加者から見ればどうでもいい存在でしかない。 一応カードの扱いに一日の長があるが、そのような力はカードがなければ何の役にも立たない。 つまり自分達のような何の力もない一般人は誤解を生じさせてもあまり意味がない。 パラレルワールドから手間をかけてリスクを冒して連れてくるだけのメリットが無いのだ。 この結論に至った時、レイは絶望した。 先程の放送で呼ばれた遊城十代がレイの世界の十代で間違いないという事になるからだ。 本当はこのような結論など否定したかった。 だがどう考えても否定できる理由など見つからなかった。 だからレイは一人静かに恨んだ。 十代を殺した者を。 そして――。 ――レイの行動を阻んだルルーシュを。 ここに来てからレイは実に半分以上の時間をこのデュエルアカデミアで過ごしている。 その原因はルルーシュだ。 ルルーシュの疑いの目を警戒するあまり行動は慎重にせざるを得なくなり、結局のうのうと時間を浪費するだけだった。 確かにいくつか収入はあったが、それよりももっと会場を巡って十代のために何かできたはずだ。 ルルーシュさえいなければスバルやこなたを上手く言いくるめて別行動できたかもしれない。 だからこそルルーシュの存在が許せなかった。 だがいくら憎んでもレイの手持ちには人を殺せるような道具はない。 『レッド・デーモンズ・ドラゴン』は使用に関して不確定要素がありすぎる。 唯一確実な武器である拳銃はルルーシュに取られたままだ。 だからレイは一度生まれた負の感情を持て余していた。 だが好機は意外にもすぐ訪れた。 エントランスに向かう廊下の途中でルルーシュが倒れていたのだ。 しかも右腕の傷が化膿して発熱を引き起こすという重症になっていた。 すぐさまこなたとリインはルルーシュの応急処置に取り掛かり、レイはルルーシュやこなたの荷物を預かる事になった。 レイが治療に参加しないのはレイより年上のこなたの方が治療の助けには向いているからだ。 だから治療の邪魔になるようなデイパックや銃器を預かる役はレイになったのだ。 つまり図らずともレイの手に人殺しの道具が舞い込んできたのだ。 レイの目の前ではこなたとリインが床に救急箱やシーツなどを広げて必死の治療に当たっている。 もちろん二人が意識を向けているのは重症のルルーシュであって、仲間だと思っているレイは意識の外になる。 だからルルーシュから取り戻した銃を構えても何の反応もなかった。 もう照準は合わせたので後は引き金を引くだけだった。 だがいざ引き金を引こうとすると指が動いてくれなかった。 本当にこれでいいのか。 もしかして自分は間違っているんじゃないか。 こんな事をして結果的に何になるのか。 そんな疑問がレイの胸中に渦巻いた。 そもそもレイは十代を守るために危険人物を殺そうと決意したが、今に至るまで誰も殺していない。 しかも手違いで無害なフェイトを殺してしまったと思った時は一瞬たじろぎさえしていた。 誰かを殺す決意はしたが、まだ誰かを殺す覚悟は固まってはいなかったのだ。 だから銃口をルルーシュに向けたまでは良かったが、そのままの状態から一歩進む事ができなかった。 だが皮肉にもその最後の一歩を踏み出す一押しになったのはルルーシュであった。 確かにレイはルルーシュを撃とうとしたが、まだ覚悟は定まっていなかった。 だからルルーシュと目が合った時、自分の行動がばれたと思って身体が震えたのだ。 その時レイはもう全て打ち明けてしまおうかと思うぐらい実際には精神的に追い詰められていた。 しかしそんなレイにルルーシュは躊躇う事なくギアスを掛けようとした。 確かに銃を撃とうとしたレイに非がある。 だがただ銃口を向けただけでギアスを掛けるとは如何なものか。 こちらはまだ撃つ覚悟さえ固まっていなかったというのに。 しかもギアスの内容は『俺に従え』――レイを完全に従順させるものだ。 これがまだ『銃を捨てろ』や『撃つな』ならまだ納得がいく。 だが『俺に従え』などまるでレイがルルーシュの道具であるかのような言い草だ。 そしてレイは悟ったのだ――ルルーシュにとって自分は使い捨ての効く道具のような存在だと。 それに気付いた時、頭のどこかで何かが吹っ切れた気がした。 そして激しい怒りと憎しみが湧きあがってきた。 自分はこんな奴のために十代様を守る時間を浪費してしまったのかと。 だから二度目に銃を構えた時、もうそこに躊躇はなかった。 だがこの時は激情に突き動かされて声を上げたせいでこなたとリインに気付かれて失敗してしまった。 そして銃の反動に驚いている隙を突かれて、あまつさえ3人の逃亡を許してしまった。 一応逃げていった方角は北の裏口の方なのでどの方向へ行ったのかはだいたい分かる。 ここも自分が調べた範囲では目ぼしい物はなかったから長居する必要はない。 「ルルーシュ、あなたを殺して、次に十代様を殺した奴も殺す。そして――」 その時にはもう全てが終わるだろう。 「――私も死ぬ。ごめんなさい、十代様」 どうせ元の世界に十代はいない。 死者蘇生の可能性など先程考えた通り、期待するだけ無駄だ。 それなら生きているより死んだ方がいい。 もしかしたら天国という場所があって十代と再会できるかもしれない。 「……私――いやボクはもう恋する乙女なんかじゃない」 そこには恋する乙女の姿はなかった。 そこにあるのは悲しい復讐者の姿だけ。 【1日目 日中】 【現在地 G-7 デュエルアカデミア裏口付近】 【早乙女レイ@リリカル遊戯王GX】 【状態】健康、銃の反動で腕が少し痺れている、自暴自棄 【装備】SIG P220(8/9)@リリカル・パニック、 【道具】支給品一式×4、リインフォースⅡのお出かけバッグ@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS、フリーズベント@仮面ライダーリリカル龍騎、光の護封剣@リリカル遊戯王GX、情報交換のまとめメモ、レッド・デーモンズ・ドラゴン@遊戯王5D's ―LYRICAL KING―、投げナイフ(9/10)@リリカル・パニック、バスターブレイダー@リリカル遊戯王GX、レギオンのアサルトライフル(100/100)@アンリミテッド・エンドライン、洞爺湖@なの魂、小タル爆弾×2@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、インテグラのライター@NANOSING、医薬品一式、メス×3、医療用鋏、ガムテープ、紐、おにぎり×3、ペットボトルの水、火炎瓶×4、ラウズカード(クラブのK)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ハイパーゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、シーツ数枚 【思考】 基本:目的(ルルーシュと十代を殺した者を殺す)を果たしてから死ぬ。 1.ルルーシュを追いかけて殺す。 2.十代を殺した者を殺す。 3.レッド・デーモンズ・ドラゴン……使えるかな? 4.フェイト(StS)、万丈目を強く警戒。 【備考】 ※フェイト(A's)が過去から来たフェイトだと思っています ※フェイト(StS)、万丈目がデュエルゾンビになっていると思っています(スバル達には「自分の世界のフェイトは敵に洗脳されているかもしれない」と説明しました)。 ※デュエルデュスクを使えばカードの効果をより引き出せると思っています。 ※カードとデュエルディスクは支給品以外にも各施設に置かれていて、それを巡って殺し合いが起こると考えています。 ※レッド・デーモンズ・ドラゴンが未来の世界のカードだと考えています(シンクロ召喚の方法がわかっていません、チューナーとチューナー以外のモンスターが必要という事は把握済みですがレベルの事はわかっていません)。 ※正しい召喚手順を踏まなければレッド・デーモンズ・ドラゴンを召喚出来ないかどうかは不明です。 ※レイの調べた範囲でデュエルアカデミアに目ぼしいものはありませんでした。 ※死んだ十代は自分と同じ世界の十代で間違いないと思っています。 ※かなり破滅的になっているので周りの話をあまり聞かない可能性が高いです。 ▼ ▼ ▼ 生き延びたいなら躊躇ってはいけない。 ▼ ▼ ▼ 「ダメですこなた! やっぱりさっきの衝撃で傷口が開いてヒーリングだけじゃ手に負えないです!!」 背中からリインの必死の訴えに危機感を募らせながらこなたは決死の逃避行に挑んでいた。 なんとか裏口からデュエルアカデミアを抜けて現在は先程確認した煙の方に向かっている。 大した理由はない、ただ咄嗟にその方角が思いついただけだ。 本当はスバルと合流したかったが、あの時デュエルアカデミアを襲った衝撃はエントランスの方からだった。 だからそこも安全とは言えない。 しかも今迂闊に戻ればレイと鉢合わせになる可能性もあるのだ。 今の状況は最悪だ。 まず近くに頼れる存在がリインしかいない上に、そのリインも治療で手が離せない状態。 ルルーシュは意識を失っていて右腕の怪我が悪化して急を要する事態。 そしてこなたはその重症のルルーシュを背負って懸命に走っている最中。 時々背丈が違い過ぎるから背負うのは大変だと泣き言を言いたくなるが、そんな暇などありはしない。 今は一瞬たりとも気を抜けない。 なぜなら気を抜けばたちまち背後から追いかけてくるレイに殺されるかもしれないからだ。 あの時なぜレイがいきなり発砲してきたのかは分からない。 だがレイの顔は相当追い詰められたものだった。 きっと何か深い事情があった事だけはなんとなく分かった。 おそらく今のレイに何を言っても聞く耳を持たないに違いない。 だから逃亡という選択をしたのだ。 最初の銃弾とその後の逃亡はリインのおかげで何とか上手くいった。 だがそうそう何度も上手い事いくわけがない。 今のこなたはデイパックさえ無い状態なのだ。 まさに頼れるのは己の身一つのみ。 【1日目 日中】 【現在地 G-7 北西部】 【泉こなた@なの☆すた】 【状態】健康、ルルーシュを背負っている 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本:かがみん達と共に家族の元に帰るため、自分の出来る事をする。 1.とにかく逃げる(一応煙の方を目指して)。 2.落ち着いてからルルーシュに外の煙や調査結果について報告。 3.リイン、レイ、スバルが心配。 4.アーカード(名前は知らない)を警戒。 5.後でフェイトとプレシアの関係を確認してみる。 6.かがみん達……大丈夫だよね? 7.おばさん(プレシア)……現実とゲームを一緒にしないで。 【備考】 ※参加者に関するこなたのオタク知識が消されています。ただし何らかのきっかけで思い出すかもしれません。 ※いくつかオタク知識が消されているという事実に気が付きました(スバル達に話すつもりはありません)。 ※かがみ達が自分を知らない可能性に気が付きましたが、彼女達も変わらない友達だと考える事にしました。 ※ルルーシュの世界に関する情報を知りました。 ※この場所には様々なアニメやマンガなどに出てくるような世界の人物や物が集まっていると考えています。 ※地図に載っていない施設が存在する可能性があると考えています。 ※PT事件の概要(フェイトとプレシアの関係は除く)をリインから聞きました。 ※自分に割り振られた調査エリアを調べ終えました。何かを見つけたか否かは後続の書き手さんにお任せします。 【ルルーシュ・ランペルージ@コードギアス 反目のスバル】 【状態】左腕裂傷、右腕欠損(傷口化膿・再出血)、疲労極大、発熱による若干の錯綜、強い決意、深い悲しみ、気絶中 【装備】ブリタニア軍特派のインカム@コードギアス 反目のスバル、リインフォースⅡ@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS 【道具】なし 【思考】 基本:守りたい者、守るべき者を全力で守り抜く。 1.レイは危険だ。 2.チンクが目覚めたら彼女と話をする。 3.スバルを守るために、たとえ汚れ役を買って出てもスバルにとって最善と判断した行動を取る(もしもの時は殺害も辞さない)。 4.ディエチやカレンの犠牲は絶対に無駄してはならない。 5.ギアスの制限を確かめたい。 6.戦力の確保及びプレシアの関係者の捜索、首輪の解析を行う。 7.C.C.、クアットロと合流したい。 8.ゲーム終了時にはプレシアに報復する。またその後でシャーリーに自らの命の決断を仰ぎ、それに従う。 9.左腕が刃の男(=ナイブズ)、赤いコートの男(=アーカード)、殺し合いに乗った頭の切れる参加者を警戒。 【備考】 ※プラント自立種にはギアスが効かない事が確認されました。 ※ギアスを使った際の疲労は命令の強さに比例すると考えています。同時にギアスが効かない参加者が他にもいると考えています。 ※こなたの世界に関する情報を知りました。もっとも、この殺し合いにおいて有益と思われる情報はありません。 ※「左腕が刃の男」が既に死亡したナイブズである事に気付いていません。 ※ここにいるスバルを“本物のスバル・ナカジマ”であると認めました。 ※レッド・デーモンズ・ドラゴンは現状では使えない可能性が高いと考えています。 ※「月村すずかの友人」からのメールを読みました。ご褒美の話をどう捉えているかは後続の書き手さんにお任せします。 ※シャーリーが父の死を聞いた直後から来ている事に気付きました。また一緒にはいられないと思っています。 【リインフォースⅡ:思考】 基本:スバル達と協力し、この殺し合いから脱出する。 1.はやて(StS)や他の世界の守護騎士達と合流したい。殺し合いに乗っているならそれを止める。 2.ルルーシュの治療に専念する。 3.落ち着いてからルルーシュに外の煙や調査結果、こなたと話した他の施設や隠し施設の事について報告。 【備考】 ※リインフォースⅡの参戦時期は第四話ではやてと会話する前(つまり眠っている間)です。 ※自分の力が制限されている事に気付きました。 【チーム:黒の騎士団】 【共通思考】 基本:このゲームから脱出する。 1.デュエルアカデミア内部を調べる。 2.首輪解除の手段とハイパーゼクターを使用するためのベルトを探す。 3.首輪を見つけた時には機動六課か地上本部で解析する。 4.それぞれの仲間と合流する。 【備考】 ※それぞれが違う世界の出身であると気付きました。 ※デュエルモンスターズのカードが武器として扱える事に気付きました。 ※デュエルアカデミアにて情報交換を行いました。内容は守りたいもの本文参照。 ※「月村すずかの友人」からのメールを読みました。送り主はフェイトかはやてのどちらかだと思っています。 ※チーム内で以下の共通見解が生まれました。 要救助者:シャーリー、ヴィヴィオ、万丈目(注意の必要あり)、明日香、かがみ、つかさ、ルーテシア 合流すべき戦力:なのは、フェイト、はやて、キャロ、ヴィータ、シャマル、ユーノ、クアットロ、チンク、C.C.、(フェイト及びクアットロには注意の必要あり) 危険人物:赤いコートとサングラスの男(=アーカード)、金髪で右腕が腐った男(=ナイブズ) 以上の見解がそれぞれの名簿に、各々が分かるような形で書き込まれています。 ▼ ▼ ▼ どんな事をしても私は生き残ってみせる。 ▼ ▼ ▼ そこには少し前までは立派なエントランスがあったはずだ。 だが今ではその面影は見る影もなく廃墟と呼ぶのが相応しい状態になっていた。 まだ爆煙が晴れていないので一部しか見えていないが、全貌も推して知るべしというところだろう。 そんな光景を見てもかがみは何も思わなかった。 ただ自分が行った成果を他人のような目で見るだけだ。 最初かがみはスバルが言っている事が信じられなかった。 だがバクラに確認を取ったところ、それが真実であると知った。 つまり自分とこなたは別々の世界から連れて来られたという事実を認めるという事だ。 またバクラになぜこの事を黙っていたかと聞くと、宿主つまりかがみにこれ以上心労を掛けたくなかったと答えた。 その心意気は嬉しかったが、本音を言うともっと早く言ってほしかった。 実はバクラの本心は別にある。 本当はキャロと出会った時のかがみの反応が心配だったために言わなかったのだが、この際仕方なかった。 とりあえずいざという時は時間を稼いで精神を乗っ取って解決しようと思っている。 そしてかがみはなのはがあのような反応を取ってもおかしくないという事に行き着いた――だが、それだけだ。 世界が違おうと、時間が違おうと、かがみの身に降りかかった出来事に変化はない。 エリオが死んだのも。 クワガタの怪人に襲われたのも。 ピンクの髪の女侍を殺したのも。 片翼の剣士に死にそうな目に遭わされたのも。 Lに監禁されたのも。 モンスターに追いかけられたのも。 万丈目にカードデッキを押しつけられたのも。 カードデッキを破壊されてモンスターに襲われたのも。 全て世界や時間の違いなどと関係のないことばかりだ。 結局のところ自分の不幸の原因に変化はない。 この事実を知ったからと言ってかがみの方針が変わる事などないのだ。 むしろ逆に踏ん切りが付いた。 なぜならここにいるこなたは自分の世界のこなたではない。 つまり優勝して元の世界に戻ればこなたは変わらずそこにいるのだ。 そうなるとこなたが別世界ならつかさも別世界だろう。 かがみは根拠もなくそう思っていた。 もうこなたとつかさを気に掛ける必要はないのだ。 だが可能なら自分の手で殺すのは避けたいというのが本心ではある。 つまりもう迷う事などないのだ。 だからこその選択、だからこその行動だった。 現状かがみの手持ちの武器で一番使えそうなのは王蛇のカードデッキだ。 だがそれにはいくつか制約があり、とりわけモンスターの暴走を止める餌の確保は急務だった。 だからかがみは餌としてスバルを選んだのだ。 こちらを警戒していないその隙に行動を起こせばいけると思ったのだ。 結果的にそれは失敗したが、代わりの餌は補充できたので結果オーライだった。 だがバクラの進言もあってこの際に殺しまおうと考え直して、外からEx-stでの砲撃を敢行した。 バクラがこのような誘導をかけたのはかがみに殺人を重ねさせて下手に説得されない事を狙ったからだ。 それに先程喰われた眼帯女が万丈目を襲った奴だと気付いた事も一因であった。 万が一でも眼帯女からの情報で自分の存在に辿り着けば厄介だからだ。 「このEx-stって使いどころ微妙ね……あ、これ弾の補充ってどうするの?」 『さすがに俺もそれは知らねえぜ。またあとで考えるか』 「そうね」 『ああ、それよりも……』 「ん?」 『気を付けろ、あの青髪まだ死んでないぞ』 「まだ、生きているんだ」 バクラの言う通りスバルは生きていた。 爆煙が晴れてエントランスの全貌が明らかになって初めてスバルが少し離れた場所に倒れている事に気付いた。 内心でこの隙にベノスネーカーを襲いに行かせれば良かったと思ったが、ベノスネーカーはあの一瞬で傷を負わされたらしい。 そのせいかスバルの服装が白の戦闘服っぽいものから茶色の制服に変わっていた。 『バリアジャケットが解けたのか? 何にせよ、チャンスだぜ』 「何か考えがあるの?」 『ああ、あの剣みたいなデバイスを今のうちに取り上げれば、後が楽になるぜ』 バクラはキャロと行動するうちに基本的な魔法の知識は身に付いていた。 だからスバルの姿の変貌を見た時にすぐにバリアジャケットが解けた事に気付いたのだ。 そしてまた魔導師にとってデバイスが必要な物である事も知っていたので今の内に奪取する事を提案した。 ざっと観察したところスバルのデバイスが剣だと盗賊王バクラの鋭い目は見抜いていた。 だがかがみはその意見に懐疑的だった。 「そんな上手い具合にいくわけ――」 『盗みのカードがあっただろ』 王蛇のカードデッキの中にあった「STEAL VENT」のカード。 確かにその盗みのカードなら首尾よくいきそうだ。 「じゃあ、さっさと済ませましょうか」 『ああ、俺と宿主でダブルライダーだな』 「それ、なんか意味違う気がするわよ」 かがみはバクラの軽口を適当に流しながらEx-stをデイパックに戻して、代わりに王蛇のデッキを制服のポケットから取り出した。 そして首に下げている千年リングにデッキを映した次の瞬間、かがみの腰にはライダーの象徴たるベルトが顕現していた。 「『変身!!』」 戯れで重ねてみた二人の声を同時にベルトにデッキが差し込まれる。 もうそこにいるのは柊かがみではない。 そこにいるのは戦う事を宿命づけられた戦士、仮面ライダー王蛇の姿であった。 そしてすぐさま左手に牙召杖ベノバイザーを、右手に「STEAL VENT」のカードを用意した。 (私は生き延びたい。誰だってそう思うわよ。だから私は間違っていない――) かがみはそう思いながら「STEAL VENT」を発動させた。 いや、そう思わずにはいられなかったのかもしれない。 異常な状況とはいえ少し前まで平和に日々を過ごしていた女子高校生が喜々として殺し合いに参加するなど普通なら考えにくい。 だが普通でなければ。 もしかしたらかがみは別々の世界や時間という免罪符の下で自分の行為を正当化しているのかもしれない。 本当のところは誰にも分からないが。 たとえ孤独でも命ある限り戦う、それがバトルロワイアルだろう。 「いったい、どうしてこんな事に……」 スバルは未だ状況が把握できていなかった。 紫の蛇が襲ってきた事も。 背後から放たれた直射系の砲撃魔法のようなものの事も。 かがみが紫のバリアジャケットのようなものを身に纏った事も。 頼みの綱のレヴァンティンがいきなり消えてかがみの手に現れた事も。 どれもスバルには分からない事ばかりであった。 だがこのままかがみを放っておけない事だけは分かった。 しかしスバルの状態は厳しいものであった。 チンクのデイパックは爆発のせいでバラバラになって中身があちこち散らばっている。 バリアジャケットの外装は爆発によるダメージを軽減するためにリアクティブパージして、アンダーも軽減できなかった衝撃で破損してしまった。 つまり今のスバルはバリアジャケット無しの上に、手元にあるのは爆発の最中掴んできた自分のデイパックだけ。 まさに頼れるのは己の身のみ。 それでもスバルは諦めようとはしなかった。 たとえどんな厳しい状況でも突破する、それがストライカーだろう。 ――そして静かに戦いの幕は上がろうとしていた。 【1日目 日中】 【現在地 G-7 デュエルアカデミア エントランス跡前】 【柊かがみ@なの☆すた】 【状態】健康、肋骨数本骨折、3時間憑依不可(バクラ) 【装備】ホテルの従業員の制服、ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎、サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎 【道具】支給品一式×2、Ex-st@なのは×終わクロ、ライディングボード@魔法少女リリカルなのはStrikerS、ランダム支給品(エリオ0~2)、レヴァンティン(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、カードデッキ(ベルデ・ブランク体)@仮面ライダーリリカル龍騎、柊かがみの制服(ボロボロ)、スーパーの制服、ナンバーズスーツ(クアットロ) 【思考】 基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。 1.バクラ以外の何者も信じない(こなたやつかさも)。 2.スバルを殺した後で映画館に向かう。 3.万丈目に対する強い憎悪。万丈目を見つけたら絶対に殺す。 4.同じミスは犯さないためにも12時間という猶予時間の間に積極的に参加者を餌にして行く。 5.メビウス(ヒビノ・ミライ)を警戒。 【備考】 ※デルタギアを装着した事により電気を放つ能力を得ました。 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし何かのきっかけで思い出すかもしれません。 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。 ※Lは自分の命が第一で相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。 ※万丈目の知り合いについて聞いたが、どれぐらい頭に入っているかは不明です。 ※王蛇のカードデッキには未契約カードがあと一枚入っています。 ※ベルデのカードデッキには未契約のカードと封印のカードが1枚ずつ入っています。 ※「封印」のカードを持っている限り、ミラーモンスターはこの所有者を襲う事は出来ません。 ※変身時間の制限にある程度気付きました(1時間~1時間30分程時間を空ける必要がある事まで把握)。 ※エリアの端と端が繋がっている事に気が付きました。 ※こなたとつかさの事は信用しないつもりですが、この手で殺す自信はありません(でもいざという時は……)。 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。 【思考】 基本:このデスゲームを思いっきり楽しんだ上で相棒の世界へ帰還する。 1.かがみをサポート及び誘導して優勝に導く。 2.万丈目に対して……?(恨んではいない) 3.こなたに興味。 4.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。 5.メビウス(ヒビノ・ミライ)は万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。 6.パラサイトマインドは使用できるのか? もしも出来るのならば……。 7.かがみが自分の知るキャロと出会った時殺しそうになったら時間を稼いで憑依してどうにかする。 【備考】 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません(少なくとも2時間以上必要である事は把握)。 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました(もしも自分の知らないキャロなら殺す事に躊躇いはありません)。 ※千年リングは『キャロとバクラが勝ち逃げを考えているようです』以降からの参戦です。 ※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。 ※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません(別に訂正する気はないようです)。 【スバル・ナカジマ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】健康、全身にダメージ小、若干の不安、軽い混乱 【装備】なし 【道具】支給品一式(一食分消費)、スバルの指環@コードギアス 反目のスバル、炭化したチンクの左腕、チンクの名簿(内容はせめて哀しみとともに参照) 【思考】 基本:殺し合いを止める。できる限り相手を殺さない。ルルーシュを守る。 1.かがみを止める。 2.ルルーシュに無茶はさせない、その為ならば……。 3.こなたを守る(こなたには絶対に戦闘をさせない)。 4.アーカード(名前は知らない)を警戒。レイにも注意を払う。 5.六課のメンバーとの合流とつかさの保護。しかし自分やこなたの知る彼女達かどうかについては若干の疑問。 6.もしも仲間が殺し合いに乗っていたとしたら……。 【備考】 ※質量兵器を使う事に不安を抱いています。 ※参加者達が異なる時間軸から呼び出されている可能性に気付きました。 ※仲間(特にキャロやフェイト)がご褒美に乗って殺し合いに乗るかもしれないと思っています。 ※自分の存在がルルーシュの心を傷付けているのではないかと思っています。 ※ルルーシュが自分を守る為に人殺しも辞さない及び命を捨てるつもりである事に気付いています。 でもそれを止める事は出来ないと考えています。また、自分が死ねばルルーシュは殺し合いに乗ると思っています。 ※ルルーシュの様子からデュエルアカデミアから出て行ったのはシャーリーだと判断しています。 ※自分に割り振られた調査エリアを調べ終えました。何かを見つけたか否かは後続の書き手さんにお任せします。 ※万丈目とヴァッシュが殺し合いに乗っていると思っています。 ※アンジールが味方かどうか判断しかねています。 ▼ ▼ ▼ 時として人は個人の思惑が錯綜する事で思わぬ結果を生む事がある。 またその影響で誤った道を進む者が現れたとしても責める事は出来ない。 なぜならそれを選び取ったのは他ならぬその者自身なのだから。 そして往々として人はそれが正しいものであると信じこもうとする。 だからありきたりな説得程度では戻る事など不可能だ。 坂を転がり始めた球が止まれないように。 いきなりは変われない。 【チンク@魔法少女リリカルなのはStrikerS 死亡確認】 【全体備考】 ※デュエルアカデミアはもう一度強い衝撃を与えれば倒壊する可能性が高いです。 ※チンクが持っていたデイパックと支給品一式(共に高確率で使用不能)は砲撃の影響でバラバラになりました。 ※翠屋のシュークリーム@魔法少女リリカルなのはA'sは完食しました。 ※チンクの死体はバニースーツとシェルコートと一緒にベノスネーカーに喰われました。 ※スバルのはちまきと救急箱は一連の騒ぎの中で紛失・使用不能となりました。 ※ギアスの持続時間は2時間でした。 ※以下のものが【G-7 デュエルアカデミア エントランス跡付近】に散らばっています。 料理セット@オリジナル、被験者服@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪×2(フェイト(StS)、ナイブズ)、大剣・大百足(柄だけ)@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる、ルルーシュの右腕 Back いきなりは変われない(前編) 時系列順で読む Next Nightmare of Shirley(前編) 投下順で読む Next Nightmare of Shirley(前編) ルルーシュ・ランペルージ Next Nightmare of Shirley(前編) スバル・ナカジマ Next 想いだけでも/力だけでも チンク GAME OVER 泉こなた Next Nightmare of Shirley(前編) 早乙女レイ Next Nightmare of Shirley(前編) 柊かがみ Next 想いだけでも/力だけでも
https://w.atwiki.jp/kyoko1212/
ここは3DSゲーム攻略サイトリンク集です。 攻略サイトには人を集めるためだけに攻略とうたっているサイトも多いのが現状です。 このサイトでは管理人が厳選した攻略情報をきちんと載せているサイトをリンクしています。 情報、苦情、意見、相互リンク、などありましたらこちらから連絡してください。 後にほかのハードのリンク集も更新していきます。 3DS アクション レース RPG スポーツ アドベンチャー シュミレーション 対戦格闘 シューティング パズル あ い う え お か き く け こ さ し す せ そ た ち つ て と な に ぬ ね の は ひ ふ へ ほ ま み む め も や ゆ よ ら り る れ ろ わ を ん XBOX360 ネットゲーム 最新攻略サイトリンク履歴 テイルズ オブ ジ アビス ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D BIOHAZARD THE MERCENARIES 3D バイオハザードザマーセナリーズ 3D DEAD OR ALIVE Dimensions ワンピース アンリミテッドクルーズSP NARUTO-ナルト- 疾風伝 忍立体絵巻! 最強忍界決戦!! 人気ページランキング 1位ワンピース アンリミテッドクルーズSP 2位NARUTO-ナルト- 疾風伝 忍立体絵巻! 最強忍界決戦!! 3位プロ野球 ファミスタ2011 4位プロ野球スピリッツ2011 5位BIOHAZARD THE MERCENARIES 3D バイオハザードザマーセナリーズ 3D ,
https://w.atwiki.jp/kakite3/pages/294.html
【参加者名】無常の騎士 【トリップ】◆HlLdWe.oBM 【所属ロワ】リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル 【ロワ内性別】 【外見設定】パピヨン@武装錬金のマスクをつけたフェイト・T・ハラオウン@魔法少女リリカルなのはA s 【特徴その他】 【書き手紹介】 序盤から書き続けていた他の書き手氏達と違い、中盤から参戦を始めた書き手氏。 にも関わらず現在投下数No.3と言うのだから恐ろしい速筆ぶりである。 また無常に淡々とキャラを殺害することが多く、熱血、超規模バトルによる死亡が多いなのロワのバランスを上手く取ってくれている。 また「第一回放送」での、なのロワならではのトリックを使用したSSは素晴らしいの一言。 【主な作品】046話「残酷な神々のテーゼ」、068話「第一回放送」 【登場話:話】
https://w.atwiki.jp/takuho/pages/15.html
このページはDSゲーム攻略WIKIさんから許可をもらってつくったページです。 ゲームの名前を押すと、そのページへ移動します。 DSゲーム攻略@Wiki みんなで作る攻略所 ポケモン ダイヤモンド・パール 不思議なダンジョン 時・闇 マリオ マリオカートDS マリオバスケ3on3 星のカービィ 参上!ドロッチェ団 ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ヨッシー ヨッシーアイランドDS その他のゲーム おいでよ動物の森 ドラクエジョーカー ウイニングイレブンDS 咲かせて!ちびロボ! ドンキーコング ロックマンZXA [ スポンサード リンク ] ウィキ関連単語 ・ トラックバック(0) リンク元(81) 攻略チャート ポケモン ★ポケモン プラチナ ★ダイヤモンド・パール ★不思議なダンジョン 時・闇 マリオ ★マリオカートDS ★Newスーパーマリオ 星のカービィ ★参上!ドロッチェ団 ゼルダの伝説 ★夢幻の砂時計 ヨッシー ★ヨッシーアイランドDS パワプロ ★パワポケ甲子園 ロックマン ★ロックマンZXAアドベント 徹底攻略 ★ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ★ポケットモンスターD・P みんなで作る攻略・裏技所 DS ポケモン ダイヤモンド・パール ポケモン プラチナ ポケモンレンジャー バトナージ 不思議なダンジョン 時・闇 マリオ マリオカートDS マリオバスケ3on3 スーパーマリオ64 星のカービィ 参上!ドロッチェ団 ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ヨッシー ヨッシーアイランドDS その他のゲーム おいでよ動物の森 ドラクエジョーカー ウイニングイレブンDS 咲かせて!ちびロボ! ドンキーコング ロックマンZXA ファイナルファンタジーⅣ メトロイドプライムハンターズ FFCCリングオブフェイト マリオパーティーDS ドラゴンクエスト5DS ■PAR改造コード集 ポケットモンスタープラチナ ポケモンレンジャー バトナージ ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 ポケットモンスターD・P ポケモン変更コード ポケモンD・P色違い ポケモン探検隊 時・闇 おいでよ動物の森 N0 おいでよ動物の森 N1 マリオカートDS マリオカートDS スーパーマリオ64DS N0版 スーパーマリオ64DS N1版 マリオ ルイージRPG2 マリオvs.ドンキーコング2 マリオパーティDS いただきストリートDS 怪盗ワリオ・ザ・セブン ドラクエジョーカー ドラクエモンスター変更コード ドラクエ特技変更コード ドラクエ特性変更コード ドラゴンクエストⅣ ドラゴンクエストⅤ ヨッシーアイランドDS ウイニングイレブンDS パワポケ甲子園 パワプロクンポケット8 パワプロクンポケット9 パワプロクンポケット10 マリオバスケ3on3 咲かせて!ちびロボ! Newスーパマリオブラザーズ 星のカービィ参上!ドロッチェ団 タッチ!カービィ ドンキーコング ナムコミュージアムDS テトリスDS 牧場物語キラキラ太陽と… 牧場物語キミと育つ島 ボンバーマン FFタクティクスA2 FFクリスタルクロニクル… ファイナルファンタジーⅣ ファイナルファンタジー レヴァナントウィング ジャンプアルティメットスターズ ルーンファクトリー ルーンファクトリー2 カスタムロボ ビートバトル 激闘!カスタムロボ L 螺旋の罠 マリオ ソニックAT北京オリンピック シムシティDS N0 シムシティDS N1 シムシティDS2 めっちゃ!太鼓の達人・・・ レイトン教授と悪魔の箱 箱庭生活DS ■CF改造コード集 ポケモンD・P ■Wiiソフト攻略 スマブラX情報館 みんなで作る攻略・裏技所 Wii スーパーマリオギャラクシー スマッシュブラザーズX みんなのフレコ所 マリオカートWii スマッシュブラザーズX マリオカートDS
https://w.atwiki.jp/arcadia-impression/pages/36.html
板名「チラシの裏」 タイトル「リリカルなのはと元管理局員(リリカルなのは×オリ主)」 作者「ネットかふぇ」 感想1: 俺TUEEEEEEEな上に自己中という最低テンプレを突き進む。 ヴィータとデバイスなしに対等だと……!?←心が折れ掛けた。 クロノに対しても有りがちにウゼエウゼエと連呼←案の定だなwと思い心を持ち直した。 最後の一文でオサレポイントが全開になる。 感想2: なんだこれという感想しか出てこない。 本当になんだこれ。 名前 コメント .
https://w.atwiki.jp/oodama2/pages/78.html
2005年7月期 2005年10月期 2006年1月期 10/02(日) 25 00 テレビ埼玉 Canvas2 ~虹色のスケッチ~ 10/04(火) 25 30 テレビ埼玉 魔法少女リリカルなのはA s 10/05(水) 25 30 テレビ埼玉 灼眼のシャナ 10/07(金) 25 30 テレビ埼玉 はっぴぃセブン ~ざ・テレビまんが~ 10/13(木) 25 30 テレビ埼玉 ラムネ 10/14(金) 26 00 テレビ埼玉 ノエイン もうひとりの君へ
https://w.atwiki.jp/kuals_official/pages/23.html
部屋1 裏切りの夕焼け デュラララ!! OP1 ぞるふ Eternal Destiny 夜明け前より瑠璃色な OP jiro Pray 魔法少女リリカルなのはStrikerS IN 一回M野 Climax Jump 仮面ライダー電王 OP 一回K本 フレンズ ダンスインザヴァンパイアバンド OP K木 PHANTOM MINDS 魔法少女リリカルなのは THE MOVIE 1st TM 淋 できるかなって☆☆☆ ひだまりスケッチ×☆☆☆ OP ちあき only my railgun とある科学の超電磁砲 OP1 gt04 ハナマル☆センセイション こどものじかん ED ぞるふ キラ☆キラ キラ☆キラ OP jiro ユメ・ミル・ココロ 大正野球娘。 ED 一回M野 プレパレード とらドラ! OP 一回K本 この愛を捧げて 宇宙戦艦ヤマト復活篇 TM K木 mind as judgment CANAAN OP 淋 ebullient future ef-a tale of melodies. OP ちあき ブックマーク・ア・ヘッド ストライクウィッチーズ ED gt04 モノクロのキス 黒執事 OP ぞるふ 緋色の空 灼眼のシャナ OP1 jiro 偶然天使 極上生徒会 ED2 一回M野 Perfect-Area Complete! バカとテストと召還獣 OP 一回K本 悠久の翼 ef-a first tale- OP K木 恋せよ女の子 極上生徒会 OP 淋 どっきゅん☆ハート うみねこのなく頃に IN ちあき 感じてknight 真マジンガー衝撃Z編! OP gt04 First Good-Bye 涼宮ハルヒの憂鬱 IM ぞるふ 君の知らない物語 化物語 ED jiro 青空のナミダ Blood+ OP1 一回M野 部屋2 Errand 聖痕のクェイサー OP1 こー 嵐の勇者 勇者特急マイトガイン OP Y田 覚醒ヒロイズム DARKER THAN BLACK OP2 M原 Paradise Lost 喰霊-零- OP 海よりも深い川 裏切りの夕焼け デュラララ!! OP1 渚 目覚めた勇気 勇者聖戦バーンガーン OP 風光 太陽の真ん中へ 交響詩篇エウレカセブン OP3 こー mind as judgment CANAAN OP Y田 ハレ晴れユカイ 涼宮ハルヒの憂鬱 ED1 I位 晴れのちハレ かみちゅ OP M原 LEVEL5-judgelight- とある科学の超電磁砲 OP2 海よりも深い川 only my railgun とある科学の超電磁砲 OP 渚 君の知らない物語 化物語 ED 風光 ambivalent world 化物語 OP こー HOWLING DARKER THAN BLACK OP Y田 Red-reduction division- 彼女たちの流儀 OP I位 ?でわっしょい ひだまりスケッチ365 OP M原 I SAY YES ゼロの使い魔~双月の騎士~ OP 海よりも深い川 Super Driver 涼宮ハルヒの憂鬱 OP2 渚 キミノウタ 東京マグニチュード8.0 OP 風光 ひぐらしのなく頃に ひぐらしのなく頃に OP こー 最終未来をみせて! 涼宮ハルヒの約束 ED Y田 苺摘み物語 Strawberry Panic ED2 I位 創聖のアクエリオン 創聖のアクエリオン OP1 M原 Don t say lazy けいおん! ED1 海よりも深い川 部屋3 いま地球が目覚める 未来少年コナン OP 椎 愛のメディスン ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて OP H見 恋のミクル伝説 涼宮ハルヒの憂鬱 IN N藤 冥夜花伝廊 刀語 ED1 くしゅ SOULTAKER 魂狩り~SOULTAKER~ OP ハナ坊 トライアングラー マクロスF OP1 五月病 逆さまの蝶 地獄少女 OP gachabo happily ever after 天元突破グレンラガン IN 椎 Like a green グリーングリーン2 OP H見 Paradise Lost 喰霊-零- OP N藤 こんな春の空を タユタマ -kiss on my deity- OP くしゅ 超妻賢母宣言 狂乱家族日記 OP ハナ坊 COLORS コードギアス OP1 五月病 only my railgun とある科学の超電磁砲 OP gachabo ペガサス幻想 聖闘士聖矢 OP 椎 永遠のアセリア 永遠のアセリア OP H見 ETERNAL BLAZE 魔法少女リリカルなのはA s OP N藤 BRAVE PHOENIX 魔法少女リリカルなのはA s IN くしゅ DISCOTHEQUE ロザリオとバンパイアCAPU2 OP ハナ坊 flower of bravery 恋姫†無双 OP 五月病 Pray 魔法少女リリカルなのはStrikerS IN gachabo カサブタ 金色のガッシュベル OP1 椎 残光のガイア セレクションX ED H見 射手座☆午後九時don t be late マクロスF IN N藤 緋色の空 灼眼のシャナ OP1 くしゅ Apocrypha 神曲奏界ポリフォニカ OP ハナ坊
https://w.atwiki.jp/madomagi/pages/211.html
『魔法少女まどか☆マギカ SUPER WITH WORLD』の攻略ページ。 タイトル 機種 ニンテンドー3DS 発売日 2012/01/29 結界一覧 アイテム 攻略情報 操作方法